「エミールと探偵たち」 エーリヒ・ケストナー・作 / 小松太郎・訳 / ワルター(ヴァルター)・トリヤー・さし絵
「オタバリの少年探偵たち」 セシル・デイ・ルイス・作 / 瀬田貞二・訳 / エドワーソ・アーディゾーン(アーディーゾーニ)・さし絵
江森瑛子・装幀
1960(昭35) / 1刷
165 x 230 mm (322頁)
絶版
1960年から1963年に発行された岩波書店に児童文学全集(全30巻)は赤いクロース装で子どもが手に取りたくなうような装幀になっています。
今は岩波少年文庫や愛蔵版で読むことが出来る作品が多いいですが、1冊に2つの名作が入っているので(長いお話は1作品ですが)、お得な感じもします。1950〜60年代に各出版社からこぞって出された児童文学全集ですが、こちらもすばらしい作品が数多く入っており今なお読まれ続けられている物ばかりです。
「エミールと探偵たち」はケストナーが初めて書いた児童文学作品です。ケストナーの子どもたちは夢見がちだけではない現実味を持った人物像でユーモアを交えて描かれています。子どもたちのネットワークで泥棒を追い詰めていく痛快なお話です。
「オタバリの少年探偵たち」のセシル・デイ・ルイスもイギリスを代表する詩人です。こちらの作品も少年たちの知恵と勇気で大人の犯罪組織に立ち向かう痛快なお話になっています。
少年たちが大人の世界に立ち向かう名作となっております。
帯イタミ。
函ヤケ、シミ。
見開き、裏見開きヤケ。
小口シミ。
月報なし。
落書き、書込み等はございません。