立原えりか・著 / 渡辺藤一・装幀・挿絵
思潮社
217 x 157 mm (175頁) / ハードブック
1971 (昭44)年 / 5刷
絶版
「立原えりか童話集」全5巻のうちの1冊です。
あとがき より
「伊達 (得夫)さんが亡くなって、ユリイカもなくなってしまうと、「木馬にのった白い船」は、絶版になってしまいました。それでも、この六年のあいだ、時おり、『あの本は、どうしたら手に入りますか』というお便りが舞いこんで、わたくしはそのたびに、ひどく淋しい思いで、お返事をさいあげていました。『木馬がのった白い船』は、わたくしにとって、忘れられない本ですし、二度と、書けないかもしれない作品です。機会があったら、再版してみたいと思っていたとき、思潮社で引き受けてくださることになりました。世の中なんとふしぎなところでしょう。」
【掲載作品】
「木馬がのった白い馬」
「タムタムおばけとジムジムおばけ」
「町でさいごの妖精をみた おまわりさんのはなし」
「あんず林の どろぼう」
「花くいライオン」
「お姫さまをたべた大男」
「花びらいかだ」
やさしいメルヘンの世界を堪能できます。
さし絵は夫でもある渡辺藤一さんで、ユリイカ版より大人っぽい世界になっています。
カバーなしの裸本。函あり(縁イタミ、ヤケ)。
見開き、裏見開きにヤケ。
裏見開き値札跡。